発達障害の早期発見のメリットと訓練(トレーニング)

発達障害は早期に発見することがポイントとなってくると言われています。

では、なぜ早期に発見した方がよいのでしょうか。

発達障害を早期に発見するメリットや、発達障害の訓練方法について紹介していきます。

発達障害の早期発見の重要性とは

なぜ、発達障害の早期発見が重要かというと、発達障害を抱える子どもの特性から仲間と良好な関係を築いたり、何かをやり遂げたという達成感や満足感が得られにくくなってしまいます。
更に、家庭や学校などでも褒められるよりも注意されることが多くなってしまい自己肯定感が育まれないまま自己形成がされていってしまう恐れがあるのです。
こうした自己肯定感の低さから周囲とのトラブルが起き、いじめや不登校、引きこもり、強迫神経症、不安障害、チックといった二次障害を引き起こしてしまうことがあります。
このような二次障害を引き起こしてしまわぬよう、発達障害の早期発見、適切な療育や治療が求められてくるのです。

また、適した療育を行っていくことで、ゆっくりではあっても着実に成長していくことが期待できます。苦手とするものは変わらなくても、療育により伸ばされた得意とする面でカバー出来るようにもなっていくのです。保護者も療育を通じて適切な関わり方を学べば、豊かなコミュニケーションを図ることもでき、子ども自身も安心して伸び伸びと生活できる分、その子が持っている可能性を充分に発揮していくことが期待できるのです。

※参考:全日本民医連

発達障害を早期発見するには

発達障害を早期発見するには、保護者がまずは注意深く子どもの発達を見守っていく必要があります。その中で、あれ?と思うようなところがあったら、すぐに専門家に相談するようにしていきます。

市町村による保健センターや児童館などでも相談できますし、発達障害の専門機関である発達障害者支援センターに相談してみるのもいいでしょう。

自閉傾向のある子どもならその特性が1歳半頃から出始めるとされていますが、多動などの傾向のある子どもは年齢がある程度上がってこないと発見が難しいとされています。

それでも少しでも早く発達障害を見つけるために、症状が見つけやすくなってくる5歳児頃に健診を行う取り組みが広がってきています。

発達障害の訓練とは

発達障害といっても持っている特性は子どもたちによって異なります。
発達障がい支援センターでは、まずはインテーク面接(受理面接)を初回に行い、これまでの経緯や現状からその子に適したスキルトレーニングを提案していきます。
スキルトレーニングは多数存在するので代表的なものを紹介していきます。

※参考:発達障がい支援センター

療育

本文の中でも繰り返し出てきた療育ですが、どのようなものなのかというと、幼稚園や小学校などに問題なく適応できるか、どうしたら衝動性や暴力的なところを改善していけるのかなどを心理カウンセラーなどが考え実行していく治療教育のことを指しています。

プレイセラピー

遊びを通じてトレーニングをしていく方法のことを指します。

人は経験を通じてスキルを習得していくとされていますが、発達障害を抱える子どもは経験から学ぶのを苦手とする特性を持つ子も多くいます。

そこで遊びを通して楽しみながら様々なことを経験し、習得を目指していくプログラムとなります。

認知行動療法

誤った思い込みにより自身を苦しめている場合もあります。

そのような時に認知の歪みを客観的に正し、感情や考え方の安定したコントロールをできるようにしていくトレーニングのことで、問題に囚われてしまったようなシチュエーションに再度直面しても安定した精神状態で過ごせることを目的として治療していきます。

自律訓練法

セルフコントロール技法の1つとなります。

自己暗示の言葉を繰り返し唱えることで段階的に心身のリラクゼーションを図り、感情の沈静化や自律神経系の安定が得られる療法となっています。

職業支援

シュミレーションやロールプレイングなどを通して面接の練習をしたり、特性にあった就業先などのアドバイスも行っていきます。職業支援団体と提携していることも多く、就業先を紹介してもらえることもあります。

SST(ソーシャルスキルトレーニング)

近年注目されているトレーニングの1つです。

他者の行動のいい部分を取り入れて社会に適応していく力を身につけていく技法です。

また何かが起こった時に、どのように対応したらいいのかなどを繰り返し練習し反復していくことで、場違いな言動を防ぐことが期待されます。

他人の感情を読み取るのが苦手とされる発達障害に適したトレーニングだといえます。

作業療法

その子どもにとって苦手なことを調べ、それを埋めていく作業のことを指します。

例えば細かい手先の作業を苦手とするなら、ちぎり絵など細かい動作が必要となる作業の経験を重ね、習得していくことを目標としていきます。

発達障害の訓練はどのように取り入れるの?

このように発達障害に適した治療は様々なものがあることが分かりました。
では、どのようにこれらのトレーニングを取り入れていけばよいのでしょうか。
現在の時点で、子どもが何がどのくらいできて、何ができないのか、どんなことを苦手としているのかをしっかりと周囲が理解している必要があるといいます。
これらが見えてくると、どのような支援が必要なのかが見えてきます。
トレーニングを行うのはその苦手としているところをカバーしていけるようなものがいいでしょう。

また、問題となる行動がどのような場面で起こるのかを知り、困難を軽減するための環境整備や支援を行っていきます。こういった場面で前の項目で紹介した認知行動療法や自律訓練法などに取り組むのも1つの手といえるでしょう。

子どもの現状を正しく理解して、問題解決、もしくは軽減が期待できるトレーニングを子どもに合わせて選択していくようにしていくのがオススメです。

まとめ

発達障害を早期に発見することのメリットや、発達障害に対する訓練法について調べてまとめてきました。発達障害を治すことはできないとされていますが、本人が過ごしやすくなる環境作りや、苦手な場面を避けたり克服していくことも、訓練を通じて期待が持てます。

まずは子どもの現状をしっかりと把握して、その子どもに適した支援を保護者を中心として行っていく

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